CP傾向:紡主×ゼフォン
制作時期:2012年4~5月
Twitterで参加していた『同題SS紡時』のログまとめです。
140字なので、色々句読点が足りなかったりします。
主ゼフォは、両想いになりきれないような切なめなのが多いです。
<主ゼフォ/夢>
僕はいつか消えてしまうから、君の想いには応えられない。
君に悲しい顔をさせてしまうから、僕は振り向くことすらできない。
その真実さえ、君には打ち明けられないけれど。
それでも僕は、ただ君の傍に在りたい。
ねぇ、君に僕は必要ではないけれど、僕にとって君は必要だって、知ってた?
<主ゼフォ/背中>
「1人が背負えるものって、そう多くはないんだよ。だって背中は一つでしょ?」
君は沢山のものを既に背負っているから、僕のことはもういいよ。
君は前だけを見て歩いていて。
でも君は爽快な笑顔でこう言った。
「大丈夫、1人じゃないよ、皆がいるから」
<主ゼフォ/幸せ>
「やだなぁ、明日で終わりか」
君と共に在れた時間は、この上ない幸せだった。
心から信頼できる相手に、身と心を委ねることを許される、長い長い生の中で束の間の休息だった。
でも、もう飛び立たなくてはならない。
「さよならは言いたくないな」
また君に会いたいから
<主ゼフォ/声>
「僕の声を覚えていてね」
去り際にそう言われて、何かを悟った。
そうか、君は僕の元を離れてしまうんだね。
僕の傍は落ち着くと言っていた君だから、本意ではないと思いたい。
僕は君に何をしてあげられたかな?君は幸せだったかな?
君の声、忘れないよ。
<主ゼフォ/朝>
「朝はあんまり好きじゃないかな。夜は嫌いだけどね」
「そうなの?」
どちらにせよ、砂時計はひっくり返ってしまった。
朝と夜は、残りの砂をどうしても意識してしまうから嫌いだったのだ。
願わくば、一秒でも長く、君の傍で星を感じていたいと、朝の月に祈った。
<主ゼフォ/夜>
世界樹の花は宵闇の中で美しく光る。
その下で佇んでいるゼフォンを見つけて、僕は隣に並んだ。
「綺麗だね」
「でしょ。百年に一度、咲くんだよ」
「そうなんだ」
花を見上げるその瞳は動くことはなく、そこに花は映っていない気がした。
ねぇ、君は誰を想っているの?
<主ゼフォ/嫉妬>
胸が苦しくて手を引いた。
「やだなぁ、そんな寂しそうな顔しないでよ。僕は君のものだよ?」
そう言って手を重ねてくれるけど、顔は見えない。
何かを追う君の全てを理解できることはきっとない。それがただ悔しい。
けれど、君の力になりたい気持ちに偽りはないんだ。
<主ゼフォ/晴れ>
晴れた空の下、ツツジの花が美しい季節だった。
花を愛でる隣の君に「来年も、一緒に見に来ようね」と、何気ない望みを伝えただけなのに
……どうして?
空はこんなに晴れているのに、空知らぬ雨が降ってしまった。
<主ゼフォ/約束>
「ゼフォン!約束しよう」
「やーだよ」
決戦前夜、真顔の君に背を向けて即答。
「だって、団長さんは生きて帰るんでしょ?」
「う、うん」
「その時に聞いてあげる」
肩で振り向きざまに笑う。本当は嘘。君と約束がしたくなかっただけ。
だって、辛くなるだけだもの。
<主ゼフォ/嘘>
「ゼフォン、さっきの話なんだけど」
「え?何のことかな」
「ゼフォンは、僕達に嘘をつきたくないから、あえてはぐらかしてるんだよね?だからいいよ、無理に話さなくても」
「っ!」
……ありがとう、団長さん。僕の信じられる無二の存在が、君で良かったと心から思う。
<主ゼフォ/欲>
本当は無欲じゃないよ。寝てたいし、食べたいし、何より君の傍に居たいもの。
触れられなくていい、視えなくてもいい、声が聞こえなくてもいい。
傍に居られるだけで……いいのに。
叶わないと知っていて尚、未来を望むのは、貪欲であるとしか言いようがない。
<主ゼフォ/欲>
「ゼフォンの欲しいものって何?」
「美味しいご飯と暖かい布団!あと一つは秘密」
「あれ、結構揃っちゃってる?無欲なんだね」
「うん、僕は謙虚だからね。今で十分、幸せだよ」
……じゃぁ、なんでそんな顔をするの?
最後の一つが、せめて僕に叶えられればいいのに
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