登場人物:ザヴィド ゼフォン
CP傾向:ザヴィド×ゼフォン
制作時期:2012年4~5月
Twitterで参加していた『同題SS紡時』のログまとめです。
140字なので、色々句読点が足りなかったりします。
ザヴィゼフォは基本はケンカップルかな、と思いつつ書いてました。
<ザヴィゼフォ/夢>
「貴様の夢はくだらんな」
「君もリアリストだから面白くないよね」
キッカケは何だったのか思い出せない。いつもの調子で夢の話をしていた。
「じゃぁザヴィド。夢を取りかえっこしよっか」
「はぁ?」
「やり方はヒミツ」
本当に夢が取り替えられたと気づいたのは、結界が消えた後だった。
<ザヴィゼフォ/桜>
「春に桃色の花を満開にする樹だよ。トルマリーにもあったはず」
「知らん」
「一度見たら二度と忘れないよ。行ってみる?」
「必要ない」
彼は付き合いが悪い。
不貞腐れていたら不意打ちが来た
「貴様はここの方が安らぐのだろう?」
……なんで知っているの?
<ザヴィゼフォ/背中>
「1人が背負えるものって、そう多くはないんだよ。だって背中は一つでしょ?」
そう言って俯いた僕に、彼は呆れるように鼻で笑った。
「無理に背負うから重いんだ。少しくらい引きずったっていいんじゃないのか?」
<ザヴィゼフォ/横顔>
「なんで顔を背けるのかな」
「フンッ」
僕は何も言ってないじゃない。
いつも通りに何気ない小競合いをしていて、君の横顔がいつになく楽しそうに見えたから、もう少し普段から笑えばいいのにって言っただけなん…… あれ?
もしかしてそれ、照れてるの?
<ザヴィゼフォ/幸せ>
他人の幸せを壊した者に、幸せになる権利などないと思っていた。
けれど「悔いる気持ちは大事だけど、それじゃただの負の連鎖だよ」と否定した彼は、今隣で幸せそうにパンを齧っている。
先程その半分を渡されたが、俺が食べても幸せの味はするのだろうか?
<ザヴィゼフォ/指先>
「ねぇ、手を繋いでよ」
「断る」
「ひどい!意地悪!」
「煩い」
「あの時は繋いでくれたのに」
「なっ!貴様、寝ながら歩いていたのに覚えているのか!?」
当然でしょ、人に手を引いてもらった記憶なんて遙か昔だもの。
そして君は、僕の指先を少しだけ握ってくれた
<ザヴィゼフォ/酔う>
「お酒飲んだことある?」
「ああ、朱キ斧は民間組織だからな、戦いへ赴く恐怖を消す為に飲んだことがある」
「ふぅん…でもそれってあんまり楽しくなさそう」
「正直、味など覚えてない」
「じゃ、今度僕と飲もうよ」
「お子様のお前と?」
君もでしょ?意地悪だなぁ
<ザヴィゼフォ/朝>
「いやだ、起きたくなーい」
「馬鹿言え、昨日は何もせず寝ただろうが」
「でも眠いんだもの…うー」
奴がもそもそと頭まで布団を被り直すのを見て部屋を出た。
全くここの団長はゼフォンに甘い。
しかし、奴が起きないと報告しに行くだけの俺も、おそらくは……はあ。
<ザヴィゼフォ/影>
「君のね、その自分は幸せになっちゃいけないって思いこんでる態度。そっくりなんだよね」
「は?誰にだ?」
「あははは、さぁ誰だろうねぇ」
僕が君と居る二つ目の理由。それは、離れて消えることのないあの面影が微かに見えるからなんだよ。君の未来が翳らぬように。
<ザヴィゼフォ/約束>
「約束など、所詮は言葉による精神の拘束だ。明日死ぬかも分からぬくせに」
そうごちたら 「明日も生きたいからするんだよ」 そう、隣の少年は笑った。
「あと約束は破ってもいいんだよ。だから、ねぇお兄さん。僕と約束をしようよ」
君が未来を生きていくために
<ザヴィゼフォ/視線>
「何だ、じっと見るな」
「いやぁ、お兄さんは黙ってれば美形だなって」
「はぁ?貴様も整った顔してるだろうが、鏡でも見ておけ」
「ふふふ、まるで恋人同士の惚気みたいな会話だよね、これ」
「不本意だ!!」
「あと、顔が目的で近くに居るわけじゃないからね」
<ザヴィゼフォ/欲>
「欲張るな」
「だって育ち盛りだもの」
この少年は自分より小さいくせに、いつ見ても自分より量を食べている。と、言うより自分の器から取られているのだが、あまりにも幸せそうに食べるので、まぁいいか、という気分になる。
何時の間にこうなってしまったんだ……
<ザヴィゼフォ/罰>
良い事を教えてあげる。
君に罰をくれる人はいないよ。君を罰する事ができる人も、神も、君にはいないからね。
世界が拓ければ、一層瑣末な問題さ。それでも罰が欲しいならば、自分で戒めるしかない。これからは過ちだけ忘れずに生きるのが、僕は賢明だと思うなぁ。
[0回]
PR