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届きますか? 言葉みっつ(アークザラッド/エルアー)

制作時期:2025年2月

2のエンディングから数年後……ある時エルクの夢にアークが現れて会話する話

くっついてない!
手も繋がない!
喋ってるだけ!

書いてる人はエルアーのつもりです。
3とRをやってなくて何も分からないまま書いています。
設定をでっちあげ捏造していくタイプなのでご注意ください。







 真っ白い空間で、一人歩いていた。何か目的があったはずなのに、漠然としていて思い出すことができない。
 そこでふと、誰かに呼ばれた気がして振りかえる。そこには小さな廃寺のようなものが夜闇の中にぽつんと建っていた。近づくと白い空間が消え、あたりにすすき畑が現れる。ざぁ、と風が強く吹きぬけ、思わず目をつむり顔を腕で庇う。そうして吹き抜けていった後、目をそろりと開くと、目の前には赤い鉢巻を風に揺らしながら、一人の少年が輝く月を見上げていた。
 その少年を知っている。何度も思い返して、何度も悔やんだ。まだあの亡くした時の喪失を、昨日の事のように思いかえせる。どれほど心を持ち直して真っ直ぐに未来をみつめても、その後悔だけはずっと胸に燻っていた。それがその少年だった。
 迷わず名を口にする。

「アーク?」

 月の光をあびながら、少年がゆっくりと振りむく。栗色だったはずの瞳が、月と同じ色に輝いていた。

「来てくれて、ありがとう。エルク」

 そうしてはにかむように微笑んだ少年は紛れもなく、かつて喪ったこの世界の勇者、アーク・エダ・リコルヌだった。

「アーク、本当におまえなのか……」

 疑り深くなるのも無理はない。何せ初めてあった時から、偽物には相当に苦労させられていた。
 姿形が同じでも、中身が違う可能性なんてこともザラにある。何なら悪しき者どもの罠ということもあるし、幽霊なんてこともありえる。
 その言葉に、一度考え込んだ少年は、大真面目に答えを口にする。

「一応、他の精霊とはまだ混じっていないつもりだ」

 その解答で理解する。これはアークだ。大崩壊が起きたあの日、ロマリアの空中城で、永遠に喪ったかと思ったあの魂だ。アークがあの時、世界を救って死んだことは有名だが、彼が精霊になったことまで知っている者はさほど多くない。
 それに、この微妙に的がハズレた返答を返す癖。アークはエルクと会話する時だけやたらと言葉を選びたがる。だから単純にYESとNOで答えない。言い切らずに悩むふりをするところが、生前の彼と同じだった。
 だから、これはアークで間違いない。
 そう認識した瞬間、ふわりと風がそよぎ、アークの紐が一斉に風に流されて躍る。その景色が幻想的で息を呑んだ。

「これは、夢なんだ」

「夢?」

 その眉が少し下がる。そんな差異も見逃すまいとアークだけを視界にとらえる。そもそもこの空間そのものが把握しづらい。目の前にアークがいる、というだけで、実際のところ昼なのか夜なのか、ここがどこかかさえ、エルクにはわからない。

「そう、夢。今は寝ているはずのおまえの意識と、なんとか接続できた程度の弱い幻。ほら、よくあるだろ、なにかを見た事は覚えているのに、明確に思い出せない夢とか……あんな類のものだ」

「じゃあ、また忘れるっていうのか、この景色も」

「ああ、きっと記憶には残らないだろう。ククルに力を借りてもなお、そこまで強固な幻にはなれなかったから」

 その物言いで漠然と理解する。この夢はおそらく忘れる。誰に会ったのか、何を話したのか、それを思い出せないが、なにか大切な存在に触れたことだけは思い返せる夢。そんなところだろう。
 昔、アークに会うまではそんな類の怖い夢をたくさん見てうなされていたものだ。その時から夢とは漠然としているものと認識していた。

「でも、少しの時間でもいいから、エルクと話がしたかったんだ」

 そう言ってアークが柔らかく笑みを浮かべる。それがあまりにも真っ直ぐにささりすぎて、目線をそらして頭を掻いた。

「なんで今更……」

 なんて口にはするが、本音としては嬉しいに決まっている。だから尚更にばつが悪い。会いたかったと言われるだけでこんなに照れるなんて。
 だが、精霊になったアークがここにきて、夢の中まで会いに来てくれたのだ。その事を噛み締める。
 もう一度だけでも会うことができたらと、どれほど願ったと思っているんだ。言ってやりたいことが、山ほどあったのだ。さて、それはなんだったか。

「はは、思ったとおりだ。絶対に拗ねて怒ってると思ってた」

「拗ねてねぇよ。怒ってるけどな」

 心外だ。あれからそれなりに成長だってした。いろんな事を知ったし、落ち着いて考えることも増えた。何度もあの時の感情を反芻し、それでも残っていたのは疑問や怒りだったというだけ。アークに対してではない、自分に対してだ。大切に思えば思うほど、その反動は大きく、悔しさがはね返ってきた。だから、もう二度と大切なものを失わないように、懸命に生きているつもりだ。

「最近になって、急に意識が保ちやすくなった。それまでは概念として漠然と世界を漂っていたはずなんだが。なぁ、エルク、あれからどれくらいの時間が経った?」

 あれと言われるだけで理解できる。何度、季節が巡っただろう。
 そういえば、わりと最近に彼が散ったロマリア近くへ行く機会があった。その時に数えた時は……。

「四年……いや、そろそろ五年になるか」

 今年で丁度、二十歳になる。既に亡くした時のアークの年齢を越えてしまって、不思議な感じがした。今もその顔をみると、何故かアークの方が大人びて見える。姿は十六のままのはずなのに、まるで追いつけていない気がするのだ。

「そうか。いや、夢の中では些末な事だったな。エルク、少し話をしようか」

 今がいつなのか、理解していないということは、精霊にはそのような概念が薄いのだろう。
 けれど、そうだ、ここは夢の中なのだ。そんな細かいことを気にするほど拗らせていないつもりだった。今は、アークがいるならそれでよかった。





 ひなびた廃寺の縁側に腰掛けて、偽りの月を見上げながら二人して並んで座っていた。背はそれなりに追いついたと思うが、それでもアークを年上に感じてしまうのは不思議なものだ。
 最初に、何か聞きたいことはあるか、と問われたので、暫く黙りこんで考えたあと、ぽつりと漏らす。

「なぁ、どうしてあの時、オレに何も言わずに運命を選んじまったんだよ」

 あの時、すぐ隣にいたというのに、アークは何かをいう暇もなく勝手に逝ってしまった。そうするのが当然だと理解していたように、エルクが見た隣のアークの瞳は真っ直ぐに澄みきっていた。そのまま状況を飲み込めないまま、光に包まれてまばゆく輝くアークの影を見た。何がおきたのか、全てを悟ったのは瓦礫の中で目を覚ました後だった。
 一瞬だけ精霊となったアークとククルの気配を感じられたが、その声ももう鮮明ではなくて、他の仲間がいなければ夢だと思っていたかもしれない。
 そうして、喪った後悔だけが残った。せめて、一度でも振り返ってくれたなら。――否、後ならちゃんと託された。
 そうではなくて、一人の男として、友として、もっと特別になりたかった。――否、じゅうぶんに特別だった。
 違う。そんな事が言いたかったのではない。そんな問答を頭の中で無限にやった。答えなど、出るはずがないのに。
 だから、この問いなのだ。
 アークは質問を受けた後、じっとこちらを見つめていたが、やがて目を閉じた後、困ったように笑った。

「ごめん……俺は、ずっと怖かったんだ」

 それは何度も夢にまで見た、文字通り夢で見ている、アークの答えだった。胸の奥がチクリと痛む。

「精霊の力を急速に失っていく事がわかって。どんどん足でまといになっていくのがわかって。俺は勇者なのに、このまま何もできないんだなって」

「ちゃんとやってただろ。あれ以上を求める奴も、あれ以上ができる奴もいねぇよ」

 昔はあれ以上にアークは強かったというが、エルクから見たアークは、十分に強かった。あらゆる精霊魔法を使いこなせるのは他にゴーゲンしかいない。どこか特別にも近い存在だった。腕っぷしが強いとか、技術が冴えているとか、単純にそういうものではなくて、内から輝く光みたいなものがあった。
 アークといると、自分の中にもあるそれが、共鳴して輝くのだ。伝説の七英雄でもないのに、その光は心を惹きつけてやまなかった。一緒にいるだけで、あんなに何でもできるような、怖いものが吹き飛んでいくような気分になるのは初めてだった。
 けれど、同時にどこかで理解していた。彼は勇者であるが、人間なのだと。いつか、誰しもが彼を勇者と呼ぶ時に、隣で名前を呼んでやりたいのだと。
 亡くした後だからより強く思う。今なら理解できる。
 だって、あの運命は人間を救おうと立ち上がった者に、課していい重さじゃないだろう。

「いや、みんなの力を借りてアンデルを倒した時も、随分イキっててな。それなりに焦っていたんだよ」

「なんだそりゃ」

 アンデルを倒した時は傍にはいなかったから、何が起こっていたのは知らない。誰か何か言っていただろうか。因縁の対決で勝利を納め、喜んでいた仲間の顔しか思いつかない。
 だが、ぼんやりとだが覚えている。アークだけは気を許していなかった。何故それを知っているか。ずっと彼を見ていたからだ。
 そんなエルクの心境を他所に、アークは月を見上げながら語っていく。

「俺は、勇者の力が精霊の守護と、魔法と、橋渡しだけじゃないって知ったあの時、怖いと思いつつもどこかで嬉しかったんだ。ちゃんと役割が別にあったんだって。俺の命でまだ未来を繋げるんだって。誇りにすら思ってた」

 その言葉に、胸がずきりと痛む。なんて事を言うんだ。人の気持ちも知らないで。

「馬鹿野郎、流石に怒るぞ」

 ほんとうに、アークとククルを亡くした仲間が、どれだけ悲しんだと思っているんだ。どれだけ無力さを感じさせられたか知っているのか。犠牲にして終わらせようだなんて、誰一人として思っていなかったというのに。
 声を沈めて怒ると、アークが困ったように補足する。

「だから、ごめんって言ってるだろ。あの後の、エルクとポコを見て、少しは後悔した」

「ふざけんな、少しかよ。もっとしろ!」

 怒りたくもなる。もっと困れと圧をかけるが、次は強気な笑みにさらりとかわされてしまった。こうなると勇者は手を付けられないと知っている。

「俺が世界を見捨ててしまう、そんな薄情な勇者に見えるか? それに、どうしたって最後は同じ選択肢を選ぶだろうからな」

 それは、勇者本人にしか決められない選択肢だ。
 そもそも世界を犠牲にするような人間であれば、仲間にあれほど愛されることも、信頼を得ることもなかっただろう。
 何をしてでも人を助けてしまう、捨ててはおけない、そんな希望であったからこそ、勇者は勇者たりえたのだ。

「ちっ、わかってらあ。そんな情の深い勇者様に惚れたオレの負けなんだろうさ」

 ちゃんと理解している。彼のその優しさを奪いたいわけじゃない。守りたいから隣にいたのだ。だから、守ってやれなくて、腹の底から悔しかったのだ。それは彼を亡くした時に永遠の後悔となった。
 エルクがヤケ気味にそっぽ向く。その姿を見て、アークがおかしそうに声に出して笑った。まったく面白くはないのだが、年相応のアークを見るのは久しくて、好きにさせてやることにした。ぜったい、まだ子供だって思われてる。

「でも本当にごめん。エルクは俺のそばにいてくれたのに、何も言えなかった。言ったら決意も鈍りそうだったし。でも本当は、ずっとそばにいてくれて、嬉しかった。頼もしかったよ、エルク」

「そーかよ」

 そっけなく返すが、それはずっと欲しかった言葉の一つかもしれない。照れてそれ以上は言えそうにないが、胸がすく思いだ。

「でも、欲を言えば、もっと一緒の景色をたくさん見て、ずっと一緒に旅をしたかったな」

 だが、続く言葉はそれ以上に胸を締め付けてくる。その言葉を吐くアークはどんな顔をしているのかと振り向いて、息が止まるかと思った。心が痛い。

「アーク、おまえ……」

 そこでアークがハッとして振り向く。漏れてしまったのであろう本心は今更隠せない。やっぱり、生きたかったんじゃないか。そんな言葉を外に出さずに、エルクは飲み込んだ。叶えたくても叶えられないという願望ほど残酷なものはない。それを突きつけても傷つけるだけだと知っている。

「ごめん。すぎた事なのに、迷わせるような事を言った」

「あんたなぁ、何回謝るつもりだよ」

 先ほどからアークは謝ってばかりだ。怒っていたのは確かだが、謝らせたくて一緒にいるわけじゃない。ただ、上手く言葉が見つからないのだ。いつだってそうだった。届く言葉が思い浮かばない。
 そんなエルクの心を知っているのか、アークは言葉をひとつ選んで紡いだ。

「じゃあ、ありがとう」

 確かな声が耳に届く。きっと、これを言いたくてアークは来たのだ。そんな気がする。
 でも、そんな漠然とした誰にでも言えるような言葉でなだめられてたまるか。ぶすくれつつ返事をする。

「……何に対して」

「エルクの全てにだ」

 聞くんじゃなかった。むずがゆい。正直に言って照れる。そんな言葉をあっさりと笑顔で言ってのけるアークは、全てを悟ったような顔をしていた。胸の奥がチリ、と燻る。そこには『嬉しい』という思いの他に、違う感情があった。
 ああ、昔からこの顔が嫌いだった。いつだって心を隠して、大人のように振るまう姿が嫌いだった。1つしか歳の変わらない少年が、世界を背負っているのが嫌いだった。それを勇者に託してしまうだけの世界が嫌いだった。愚痴のひとつでもこぼしてくれればいいのに、つらいならつらいって、痛いなら痛いって言えばいいのに、それすらアークが言うことはなくて、助けたいのに何もすることができないのだ。
 運命だから何だというのだ。それは檻だ。あの日みたアークの憂えた横顔でそれを悟った。ただの勘だが、これ以上に確かなものはなかった。
 少しずつ、焦燥が苛立ちにかわる。
 こんな心に、ありがとうだなんて、本当におまえは言えるのか。

「さよならは、いる?」

 だが、そんな姿を訝しんだのか、アークが探るように小首を傾げて問いかけてくる。
 その言葉に、胸に、心に、焔が爆ぜた。

「いらねぇよ。……アーク!!!」

 面と向かって、アークの肩に掴みかかる。はじめて月の瞳に驚きの色がまじる。一度燃え上がった胸の焔はそう簡単に消えることはない。どうせ記憶をなくすなら、勢い任せでよかった。その瞳を睨めつけて啖呵を切った。

「オレは絶対に諦めねぇ。例えこの記憶を覚えていないにしてもだ。絶対にてめぇを諦めてなんかやらねぇ、オレのもとに連れ戻してやる!」

 なされるままに掴まれているアークは、驚いた顔をひっこめると、やはり困ったように笑う。それがどこか嬉しそうで調子が狂う。なんでだよ。こっちは怒ってんだぞ。

「それは困ったな、忘れていいよっていいに来たんだけれど?」

「んなこと言わせたまるかよ、バーカ。一生、困っとけ!」

 おもいきり突き放してそっぽむく。急に気恥ずかしくなってきた。
 頬とか掻くな、傍目に見えてんだよ。なんか腹が立つ。別に喜ばせるために言ったんじゃない、確かめるためにいったんだ。
 あの時、アークが人を諦めなかったように、また自分もアークという存在を諦めないというだけなのだ。
 そして次こそ、勇者なんて辞めさせてやる。さっさと隠居しろって怒鳴ってやるんだ。

「うん、じゃあ……待っているよ」

 アークが柔らかく笑う空気が、見なくても伝わってくる。
 小さくその呟きだけが耳に届いて、気づかぬ間に握り込んでいた拳から力が抜ける。
 そうして、ようやく激情の鉾をおさめたのだった。





「さて、そろそろ朝だ。もう行くよ」

 偽りの空にも朝が来た。永遠に辿り着けないであろう嘘の地平線がじわりと明らむ。先程までそんな気配はなかったというのに、寧ろ本当に夜かと疑うくらいに明るかったのだ。さすがは夢といったところなのだろうか。
 せっかく会えたのに、また怒ってしまった。それが少しばかり後ろめたい。

「……また会えないのか」

 その光を瞳に映しながら問うた。ただの偶然だとしても、一度きりで終わらせたくはない。まだ、まだ話したいことがたくさんある。伝えたかった気持ちがある。あれまでの事も、今までのことも、これからの事も。未練がましいなんて事は理解しているが、聞かずにはいられなかった。

「夢の続きを、見れたことってあるか?」

「あんまり、ないな」

 振り向いたアークが、いたずらっぽく聞いてくる。面白い夢や、良い夢の続きなんてものは誰でも見たいと思うものだ。
 だが、それを聞いて肩をすくめてみせた。夢の続きというものは、大概続かない事の方が多い。続いてもちぐはぐで内容が違うことの方が多い。
 夢ならば、夢くらいみせてくれてもいいだろうに。

「でも、さよならは言わないでおくよ。君が強く望めば、あるいは……」

 くるりと振り向いたアークが、後方へふわりと宙に浮く。そこで、やはり精霊なんだと実感した。人は空なんて飛べないのだ。そのまま月とともに緩やかに光の粒に包まれていくのをぼんやりと見た。彼を象徴する繋がれた紐が一斉に風にたなびく姿は、ずっと見飽きることがなかったのだと思いだした。眩い星が輝くのをやめても、まだその幻影を追って走れるくらいにはそれが重くて、とてもとても大切であったのだ。だから、これは自答だ。

「ああ、諦めないさ」

「うん。おやすみ、エルク」

 声を残して消えた残滓を、まどろみゆく記憶に縫いつける。たとえ夢でも、忘れたくはない。
 それに、ずっと、ずっと強く望んでいる。その想いはまだ擦り切れてはいない。
 ああ、大丈夫だ。まだ、やれる。この手を、届かせてみせる。





 急に意識が覚醒し、飛ぶようにがばりと起きた。
 暫く思い返せる強い想いが脳を焼く。夢で大切な者に会った。
 いつ、どこで、何があった? 己は何をした? 何を話した?
 だめだ アークがいたことだけはぼんやりと思い出せるのに、他は何も思い出せない。これ以上忘れてはいけないと思うのに、忘れてはいけないことすら思い出せない。端から全てを忘れていく感覚がする。ゾッとした。
 エルクはベッドから跳ね跳ぶように出ると、普段は使わない引き出しから、がさがさと紙とペンを探しだす。
 そうして、必死に記憶の紐を手繰り寄せて、一言だけメモに走り書きをした。

アークを必ず連れ戻す。
まだ、いける。

 何も思い出せなくとも、この思いだけは強く焼き付いている。
 まだ、まだ絶望だけじゃない。






2024年末……アークザラッド懐かしい~!
っとひと様の配信を見ていたら、気が付いたらアーク沼に沈んでいました。

うそ、アークさんってば人間が好きすぎて傷つけられても人の可能性を諦めない勇者なの最高では……!?
人間讃歌、大好き!!!
でもあまりにも人間として心を殺しすぎているのでエルクさんに怒られててほし~!!!
(※私のサビ)というわけでエルアーが好きです。

普段は馴れ初めから書く主義なんですけど、アークさんへの劣情しかなくて()全部すけべになりそうだったので、最初からそれはなくない? となって封じてしまい、絵しか世に出せませんでした。

今も誰にも話すことができなくてついったで延々と一人で壁打ちしている日々です。
飽きるまではやってるんじゃないかな……。


制作秘話なんですけど、実は夢に見たんですよ。
エルクさんが2のエンディング後から数年、色々と拗らせまくった挙げ句にアークさんに夢で会うって話を。

元から蒼穹のファ◯ナーの無印からへぶんあんどあーすまでの二年間、皆城総士をなくした真壁一騎がずっとずっと総士の事を想い続けて、静かに壊れて不安定になっているのを隠しながらも拗らせる……要するに私はFORTUNEが大好きなんですけど

じゃあ10年間で拗らせまくるエルクさんもFORTUNEできるじゃないですか?
一騎と総士のあの二年間は空白に見えて、実は無意識下でクロッシングをずっとしていた(起きると総士はいないが、総士の声は聞こえている状態)というのがミソなので
何ならクロッシングしてるR軸エルアーもいていいんじゃないか?

と妄想していたのが夢にスライドされたのでしょう。都合がいいな(笑)
でも、最初の夢は全く違う話でした。


以下が当初の話

・深層心理で繋がっているので、記憶にないけどアークさんと夢で会話して『最期のお別れ』をやりなおす話(※別れません)

・黒騎士さんにじわじわ支配されていくので、少しずつアークさんと完全に繋がらなくなっていき、最後に「たすけて、エルク」でブツっと切れる

・ずっと夢の中で逢瀬してるけど、記憶には残らないので拗らせるばかりで想いが募っていく

・エルクは自分勝手に見ている夢だとおもっている。イチャラブ世界線


だった。
話が違いすぎるぞ?!

まず書くにあたって黒騎士さんの事をふわっと情報でしか知らないので調べに行くところから始まりました。
いつから活動してたん?
……わりと2のED直後っぽいぞ?
やばい、上の話が破綻する!!!(早速の破綻)

いや、まてまて。黒騎士さんが倒された時点で種を植える世界線は書き換わっているので、アークさんは順調に精霊になったまま10年コースですね。
OKOK、じゃぁ黒騎士さん成分、全カットな!

「たすけて、エルク」ももちろんカットです。お疲れ様でした。
……それが書きたかったのでは? ぐう。まぁ、いいか。

何度かクロッシングのような逢瀬をする……という夢である以外は何も要素がなくなってしまいました。
でもまぁ、アークさんは「夢の続きとか見れないよ」とか言ってたけど、この後も定期的に夢でイチャイチャする設定です。
しらんわい、イチャイチャさせたいから私の中ではあるんじゃい。
エルアー万歳ッ!!!

ここまで読んでくれる人とかいる? ありがとね。
この話のアークさんの方のイメージはタイトルで分かるとおもいますが
Angelaの『愛すること』でした。
よかったら……聞いてください。(都合上フルがないけど最後の歌詞部分をみてほしい)
ファフ◯ーと親和性が高すぎて助かり~……


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