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小話詰め合わせその3(シンドバッド×ユナン)

登場人物:シンドバッド、ユナン、アラジン

CP傾向:シンユナ、アラユナ

色々妄想してたシンユナ小話まとめ、その③です。
溜まってきたのでまとめました。
暗いのから明るいのまでバラバラなのでご注意ください。


【乙女心は奇々怪々】
ユナンさんの転生二回目が女の子だったという、マギ32巻おまけ漫画に衝撃を受けたときにTwitterで呟いてた妄想に+αしたやつ。

【なら、心から必要だって言って】
EDその後。普通にシンドバッドが帰ってくる系の妄想シンユナ。ハピエン。

【君のいないこの世界で】
EDその後。シンドバッドがいない世界のアラユナ風味のシンユナ。バドエン。

【神様は救わない】
最終決戦中のアルバのおかげ(?)で半分洗脳されている時のユナンさん妄想。
めちゃくちゃ重くて暗い。

【僕を刺す棘を溶かして】
いつものシンドリアでgdgd系のシンユナ。やや切ない系。喋ってるだけ。





◆ 乙女心は奇々怪々


 手のひらの形に赤く腫れた頬をさすりながら、宵いの街を歩く。
 久々に上手いこと城を抜け出して来たのに、今日の結果は見事に失敗だ。この国の王なのに、それに百戦錬磨であるはずなのに、乙女心は未だに理解しきれない。
 そう、平たく言うとシンドバッドはナンパに失敗していた。途中までは上手くいっていたはずなのだ。どこが爆弾だったのか全くわからない。

「全然だめだね、女の子の気持ちが全然わかってない」

 そこでふと湧いて出たのは、いつものマギだ。
 ふわふわと空を浮いている姿こそ美しいが、この通り、シンドバッドに対しては軽口しか叩いてこない。
 どうやら先のやり取りを見られていたらしい。本当に性格が悪いと心で悪態をつく。

「はぁ? わかったクチ聞くなよ。お前も男だろ」

 乙女心なんて、海の天気ほどに気移りの激しいものだ。なんせ昨日は良かったものが、次の日にはダメに変わっているのだ。
 そんなものが、この見た目が男とも女とも判断がつかないような不可思議生命体に理解できるはずがない。あれは到底、男に理解できる範疇のものではないと、シンドバッドは自分の中で答えを出している。

「残念。僕ねぇ、女の子だった頃もあるんだよ」

「んなわけあるか!」

「ほんとだよー」

 ユナンはさも可笑しそうにクスクス笑う。
 何だそれは、意味がわからない。

「まぁ、見た目は中性的だから、女装したら完全に騙せそうではあるが」

「女の子はね、見た目が華やかな以上に、この世界ではまだまだ生き辛いんだよ。それを覚えておいて」

 ユナンはシンドバッドの顔をまじまじと見て、少し寂しそうに笑うと、また風のように何処かへと消え去ってしまった。
 何の事だかさっぱり解らず立ち尽くすシンドバッドは少しだけ妄想した。ユナンの女性姿を。それはきっと、絶世の美人の類だろう。間違いなく口説いていたに違いない。そう考えると奇妙な気分になった。
 ちなみに、マギが転生を繰り返すということを彼が知ったのは、もう少し後のこと。







◆ なら、心から必要だって言って


「やめてよ、もう僕に利用価値なんてないよ」

 戻って来て再会一番、気さくに話しかけたシンドバッドに対してユナンの態度はひどく硬かった。魔法の杖がわりにしている竿を両手で握り、身を固くしているのが見ていてわかる。
 別に一緒に来いとか、シンドリアに降れとか、そんな話は一切していない。少しばかり飲みに誘った程度だ。まあ、下心がないとは言い切れないが。

「何でお前はそうも捻くれているんだ。そんな事をいったら俺だって国ももう持たないただのおっさんだぞ」

「確かに」

「こら」

「冗談だよ。でももう僕はマギじゃない。君に求められる理由なんてもうないんだよ」

 それがないと、傍にいてはいけないと云うように、ユナンがふわりと宙へ浮かぶ。いつだってそうだ。否、そうだった。これがユナンの逃げる手段なのだ。
 それがわかっているからこそ真正面から見上げて云う。もう逃げる理由も、逃がす理由もどこにもない。

「誰が決めたんだ、そんなこと。アルバから聞いたぞ、俺のマギになるって言ってたって」

「それはまた、随分前の話だね」

 あの時、逃れられぬと思った運命の糸に絡まってもがきながらも、嬉しかった事を覚えている。
 あの後一度も話す事はなかった。けれど、やっと、王として認めて貰えたのだ。それがただ嬉しかった。次に会う時はたくさん話をしよう。喧嘩ばかりしていたけれど、それよりももっと、彼を知りたかった。

「だから迎えに来たんだ。例えお前がマギじゃなくとも、お前は俺のものだ。なあ、そうだろう?」

 真っ直ぐに、ユナンに手の平を差し出す。例えもう未来が見えなくとも、シンドバッドの自信に揺るぎはなかった。
 例え現実で王の座にいなくとも、彼の王で在り続ける。それこそが答えだからだ。

「あーあ。君のそういう横暴なところ、嫌いなんだよね~」

 あからさまにため息をつきながらも、ユナンはシンドバッドに手に手を重ねる。

「嫌いで結構!」

 白く滑らかな手を握り、思いきり引き寄せる。地面に降ろされたマギを、離さぬように腕に閉じ込める。今度こそ離さない。これは、自分だけのマギなのだ。

「つまらなかったらすぐにアラジンのところに帰るから」

「それはないな。なんたって俺は、七海の覇王なのだから!」







君のいないこの世界で


 遠くへ行ってしまった君に、無性に会いたいと思う時がある。
 待つことすら諦めてしまっていた時もある。いや、実際に手を伸ばす事すら諦めていた。
 だから今更「帰ってきてほしい」なんて、声にすることはできない。
 世界がこうしてボロボロになっても続いていることは素直に喜ばしいし、どこまで行っても人間を嫌いになれない自分は、この世界を呪いながらも祝福して死んでいくのだろうと思う。
 今日も君のいないこの世界を照らす朝の太陽は、ただただひどく美しいのだ。

「ユナンさん、やっぱり寂しいかい?」

「え? 何の話かな?」

 そんな中、蒼い瞳だけは真っ直ぐに射抜いてくる。
 彼はきっと、全てを知っている。
 王を決めたくない恐怖に足掻いたことも、恐怖に押し潰されそうになりながらも決意を決めて戦ったことも、血を流して負けたことも。
 そして、最後まで何も告げられなかった事も。

「言いたくないなら僕は聞かないよ。でも、やっぱりシンドバッドおじさんのことを引きずっているんじゃあないのかい? 僕がマギでなくともわかるよ。ユナンさん、ずっと悲しい顔ばかりしているもの」

 王の喪失というものは、言い知れぬ恐怖がある。何度も味わってきたのだ、知っている。
 ただその感覚は同じマギにしかわからないのだ。
 アラジンは一度味わっている。己の王の器の喪失。あの半身を切り裂かれるような痛みは何度味わっても耐えることができない。
 アラジンがあの時流した涙を、ユナンは理性で止めている過ぎない。だが、仮面の笑顔では彼を騙せないらしい。

「……そうだね。後悔がないと言えば嘘になる。この喪失感は僕がマギだから感じるのか、そうじゃないのかはわからない。認めたくはないけれど……でも……」

 彼は自分の王の器だったのだ。そう痛感した。ずっと違うと見知らぬふりをしても、王は変わらない。
 あんなにも皆、嬉しそうに生を謳歌しているのに、ひとりだけ知らない世界に置いて行かれたような気持ちだ。
 これまでの選択が間違っていたとは思いたくはない。

「僕はシンドバッドおじさんにはなれない。けれどおじさんが返ってくるまでずっと傍にいるから、だからそんな悲しい顔をしないでおくれよ」

 アラジンの温かい手が、ユナンの手を包む。少し汗ばんでいる手は、今や立派な青年のものだ。
 初めて会った時は小さくて細かった腕や脚も、今では逞しく成長した。
 孫のような存在だったアラジンは、今や隣に立って、懸命に励ましてくれる仲間なのだ。

「アラジン。……ありがとう。そうだね。僕の王様が、君みたいに優しければ良かったのに。なんなら、君に乗り換えてしまおうか」

 それを聞いて、アラジンは悲しそうに俯いた。
 あまりにもユナンが悲しそうに微笑むものだから見ていられなかったのだ。

「何の話だい? 僕は王様にはなれないよ。だってマギだもの」

 そんなアラジンを見て、ユナンは少しだけ救われた。アラジンはユナンの王には成りえないけれど、この世で数少ないマギの友人だ。とてもとても大切な愛の一つに違いはない。

「ふふふ。違う話だけど、そういうことにしておこうか」

「うん???」

「大丈夫。僕は最後まで諦めたりしないよ。いつか……いつか帰ってきた時は思いっきり怒ってやってさ。それで今度こそ、必ず伝えるんだ」

「ユナンさん」

「君が僕の王様だよ、って」







◆ 神様は救わない


 ああ、ようやく救いが来る。シンドバッドが救ってくれる。
 この終わらない輪廻の果てから、マギの転生という呪縛から解き放って、新たな世界で一緒になれる。
 目指していた恒久的な平和が実現される。
 流石は己が『王の器』と認めた男。
 命を賭しても守りたかった魂。
 新しい時代へ……否、新しい世界への架け橋を作ることに成功した主。
 素晴らしい。なんて嬉しいのだろう。幸せなのだろう。
 これまでの悲願が全て叶うのだ。

 でも、何故だろう。涙が止まらない。
 こんなに歓喜しているのに、心が引き裂かれたように痛くて、息もできない。
 悲しい。辛い。痛い。悔しい。何かがおかしい。
 失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。……何を失敗した?
 また間違ってしまった。取り返しのつかないところまで間違ってしまった。
 王を選ばなければ、今度こそは正しい未来がくるかもしれないと思ったのに。
 自分が王への愛を捨てれば、世界は平和になると思ったのに。
 自分が人を関わる事をやめて愛さなければ、世界がおかしな力で歪むこともなかったはずなのに。
 これは、その禁を犯した自分への罰なのだ。

 アルバに蝕まれた箇所が、軋むように悲鳴をあげる。
 否、逆だ。アルバに蝕まれ堕転した箇所こそが正常で、それ以外が異常なのだ。

「あれ? おかしいな……そんなはずはないのに」

 溢れる涙が止むことはなく。嬉しいのか悲しいのかわからないまま体を丸めて泣き続ける。
 信じていたものと、信じたかったものと、信じようとしていたものが全て矛盾をおこし、心の中でぐちゃぐちゃになっている。
 あまりにも支離滅裂で、思考すらまともに定まらない。
 膝が慄えて立つことすらできない。力なく横たわり、慄えていることしかできない。
 体の中の黒いルフと、白いルフが互いに戦い、暴れまわって、虚ろな目で天を仰ぐことしかできなかった。

「君は、どこにいるの? アラジンは、傍にいるの?」

 ただ、ルフとなって消え逝くならば、最期はせめて隣にいたいと思った。
 話しかけてくれなくてもいい。そっけない態度のままでいい。気づいてくれなくったっていい。優しくしてくれなくたっていい。顔が見たい。声が聴きたい。存在を感じていたい。ただそれだけでいい。

「そういえば、まだ言えてなかったなぁ……。僕は君のマギになったんだよ、って」

 彼のために血を流して戦ったあの日、既に彼にマギなど必要ないと知っていた。
 それでも、慄える心を押し切って、彼のマギとしてアルバと戦ったのだ。
 だが、最後までそれを伝えることはなかった。傍に行くことすらできなかった。それが少しだけ悔やまれる。

「今更か……君にはやはり、必要ないものだったんだ」

 君こそが僕の王だ。
 もしそれを伝えられていたら、君はどんな顔をしただろう?
 それは少し、見てみたかった。
 もう殆ど動かない手で、空を掴もうと足掻いてみる。
 助けなど、来そうにもなかった。
 当たり前だ。神様は救わない。壊れたおもちゃなど。






                       さみしさ
◆ 僕を刺す棘を溶かして


 ユナンと再び邂逅を果たして以来、ユナンは目の前に度々現れるようになっていた。
 自分のことを『王の器』と認めてくれることはなかったが、どうやら『友人』としては認めてくれているようで、彼曰く「だって、君のお母様に君の事を頼まれたんだもの」なんだそうだ。
 だが、ユナンは限って自分が一人の時に現れる。第三者がいる時には決して現れない。誰かの気配を感じた時には既にいなくなっていたりもする。おかげで会うのは私室や執務室で一人で仕事をしている時か、城を抜け出して一人で遊んでいる時などだ。
 今日も現れたのは仕事を私室に持ち帰って、終わったら寝ようか……と思っていた折だった。

「なあ、お前が俺以外と親しくしているところを殆ど見かけたことがないんだが、寂しくなったりしないのか?」

 点検を終えた書類を仕分けして片付けながら、そんな事を聞く。だって、いつも一人だ。一人の時は何をしているのかと聞けば、誰もいない大峡谷の奥底で一人でひっそりと暮らしているのだと云う。
 たまに外に出て旅もするが、マギの能力で大体の世界の状況は掴めるらしい。

「なぁに、僕に友達がいないって言いたいのかな?」

「そこまでは言ってないだろ。だが俺は縁は大事だと思うな。縁のある者がいて、人ははじめて生きていけるんだ」

 ユナンは決して引っ込み思案の性格ではない。シンドバッドには少しばかり胡散臭く見えるが、どちらかと言えば人好きする性格だ。初めて会った時も子供にも好かれていた。
 何より、人間が好きだと言っていた記憶がある。それをどこで聞いたのか思い出せないのが不思議だが、そこだけは間違いないと言えた。

「そうだねえ。ウサギは寂しいと死んでしまうという話があるし、もしかしたら人もそうなのかもね。……でもマギは寂しくったって死なないんだよ。いや、死ねないが正解なのかな」

「……」

 そういえば、こいつは転生するマギだった。何故忘れていたのかわからないが、それをふとシンドバッドは思い出す。

「だったら、いっそのこと何もない方がいい。僕は大切な人を亡くして悲しまないでいられるほど、人の心をなくしてはいないんだ。だから親しい人はできる限り作らないんだよ。名前もできれば知らないほうがいい、面識も少ないほうがいい。辛くなってしまうから……」

 夜風に当たりながら窓辺に腰掛けているユナンは、涼やかに見えて、どこか寂しそうでもあった。何度も何度もルフへと送り返された人々を思い返しているのだろうか。

「じゃあ、何で俺の前には現れるんだ? 実は寂しいんじゃないのか? 本当に何も望まないのであれば、もっとやり方があるだろう」

「……。……やたらと察しのいい時の君は嫌いだよ」

「図星か」

 面白くなさそうに顔を背けるユナンはを見て思わず苦笑する。
 彼はただただ甘えに来ている。それが今の会話での答えだ。

「ばか」

 ただ見知っているから、という理由ではないだろう。亡き母に頼まれたというのも、半分は本当で、半分はきっと建前なのだ。元々は人間が大好きで、構うことも世話することも大好きなのだろう。
 このまま、自分のものにならないだろうか。なし崩しでもいい。『マギだから』という理由だけでなく、ユナンが欲しかった。

「なぁ、寂しいならこっちこいよ」

 ユナンに向けて、真っ直ぐと誘うように手の平を伸ばす。いわゆる、大人の誘惑だ。
 それを見たユナンは、険しい顔でぎゅっと杖を握りしめると、息を吸って静かに吐いた。それを見て、まだ駄目なのだと確信する。

「今日はもう帰るよ、おやすみシンドバッド」

 さらりとそれだけ言い残すと、ユナンは窓辺から反対側へ身を躍らせて闇夜に消えた。
 今更、危ないと思うような事はなく、きっとそのまま姿を消して帰ったのだろう。

「……難しいやつだなぁ」

 どうやら直球ではかわされるらしい。
 さて、次はどんな言葉で誘いをかけようか。







 【あとがき】

元々小ネタ部屋に放置されていた時は『あとがき』もあったので
どういう意図で書いたとか、これ書きたかった!なんて事が記してあったりもしたり……しなかったり。
こういうのは支部では書けないので(あまり好きじゃない方も多いらしい)サイトだからできる芸当で、個人的には嬉しいです。
読みたい方だけどうぞ。


【乙女心は奇々怪々】
あの時は本当にびっくりしました。
二代目、胸あるじゃん。しかも王様は女性じゃん。百合じゃん!
ということは、女性の生きにくさとか、性的な目で見られる苦しみとか、初潮とか、その他諸々『女性』という体を体験しているわけで……
いやでも、男と寝るのはやめてほしいなーとか……でも体験的にはしておいてほしいような、とか。
でもやっぱ百合でいいよね、百合で。
あと、私はユナンさんの女体に萌えてるんじゃなくて『ユナンさんが過去に女性という性を体験した』ということに萌えているんで。そこは間違えないでほしいです。(笑)


【なら、心から必要だって言って】
珍しいハピエンですが、実は個人的にシンドバッドには暫く戻ってきてほしくない派(※ストーリージャンキーとしての私の言)なんですよね。
でもシンユナとしてはやっぱ戻ってきた方が話が書きやすいよねっていう話(CP厨の私の言)で……
まぁ、小ネタ思いつく程度だったらいっかなって。
もうね、シンユナはユナンさんが全然素直じゃなくて捻くれまくってるのが性癖なんで、そんなんばっかです。

ちなみにタイトルはばっくほーんの『運命複雑骨折』より一部抜粋、です。


【君のいないこの世界で】
シンドバッドがいなくなったら、ユナンさんは寂しがるだろうなぁと……いう妄想。
けどやっぱ帰ってきて欲しくないんだよなぁ~~~(※ストーリージャンキーとしての私の言)
でもそれじゃユナンさんが可愛そうじゃん!
そうだ、やっぱアラジンだアラジン!
アラジンは同じマギだし優しいし配慮もできるし空気も読めるし、何より優しいし優しいし。
という感じでアラユナ良いと思うんですけど、でもやっぱりユナンさんが「シンドバッドがいい」って言うんですよね(私の心のなかで)
あんなに喧嘩してたのに!!!この天邪鬼どもめ!!!!!><

ちなみにタイトルはあんじぇらさんの真壁一騎イメージソング『FORTUNES』より、です。


【神様は救わない】
最終戦は洗脳が解けた後のユナンさんしかほぼ見れなくて残念でした。
ドバ氏に救われることによって不自然に涙するユナンさんならいましたけど……
私は途中まで「アルバに半堕転させられた件がキーになっている」と信じ込んでいて
ユナンさんはいつ参戦しに来るんだろうってわくわくしながら待ってた思い出があります。
そんなシーンなかったね……。(血涙)
でも体の中に残ったアルバの堕転の残滓が正常な判断をしていて
光のルフが変革されてバグになっているのだとしたら
板挟みになっているユナンさんは相当辛かっただろうなって……
考えてたら風呂で浮かんできたネタでした。
ラストまでほんとシンユナ報われないから、早く何とかしないと……。

ちなみにタイトルはばっくほーんの『風船』より、です。


【僕を刺す棘を溶かして】
今回、最後に書き足された小話です。
どうしても度々シンドバッドに甘えに来てしまうというユナンさんのお話。
風呂場で思いついて「これだ!!!」と思って書き上げたけど
最終的に何処の何が面白いのかさっぱりわからなくなってる……の典型ですね。
ユナンさんがアリババくんが死んだって聞いた時にすごく悲しそうな顔してるコマがあって、ユナンさんはあれだけ生きても「知っている人の死」がつらい人なんだなって思ったのもキッカケです。
そして珍しく私のシンユナにしてはドバ氏がストレートに誘ってるところがポイント。かな?

タイトルはほんのり谷山浩子さん『マギー』風味。
棘は「さみしさ」と読みます!(厨二感ウワァァ)


まだまだ書きたいシンユナは残ってるし、原作が全然シンユナに触れてくれなかったことを良いことに、暫く好き勝手書くと思うので宜しくお願いします。
もうそれでしか自分が満たされない。めそめそ……。

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