登場人物:真田 幸村
CP傾向:真×幸
制作時期:2006年
超短いシリアス。
強いけど優しい感じの幸村が描きたかったんです。
※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
それでもいいよ!という方のみお読み下さい。
「幸村、やってくれ」
幸村が退院し、部活に顔を出せるようになった今日、真田がコートに迎え入れて初めて発した言葉がそれだった。
勿論、真田の求めているのは制裁だ。
『無敗で勝利し、お前を待つ』
その約束を破ってしまった。
更に負けの決定打は他の誰でもなく自分で、メンバーからの制裁は受けたが、どうしても納得が行かない。
そう、一番肝心な主将である幸村から、受けていなかったからだった。
「それはできない」
「幸村っ!!!」
それでは示しが付かないと、真田は声を荒げるが、幸村は首を縦に振ろうとはしない。
「何故だ」
「俺にはその資格がないし、やりたくもない」
「資格なら……」
ある。
お前が部長だ。
約束もした。
なのに敗れた。
これで資格がないはずがない。
「真田」
「約束したではないか、そして俺はそれを反故にした」
「俺は約束はしたが、だが破ったら許さないなどとは一言も言っていない」
幸村にしては、硬く厳しい声が有無をいわさなかった。
「そうだろう?真田」
「だが、しかし……」
お堅いな、と幸村は息を吐き出した。
その色は、本当に手は上げたくないようで、真田が納得できるような言葉を探しているようにも見えた。
「俺は、みんなが戦っている間何をしていた?病気と戦ってはいたが、同じ土台にはいなかった。負けたのが悔しくないわけではないけれど…」
俺には叩く資格はない。
きっぱりと告げられた言葉が頭に響く。
「幸村……」
「次は勝て、真田。俺の前で敗れたら、容赦なくひっぱたいてやるから絶対負けるな」
幸村が笑った。
自信と希望に満ちた強い瞳だ。
酷く落ち着く、これが立海の部長たる力なのだ。
そう、真田は確信した。
お前が乗り越えたというのに、俺が沈んでいてはいかんな。
「必ずや、お前に勝利をくれてやろう」
我、誓いを越えて、前に進まん。
了
短……(´д`)
幸村の強さは暴力的じゃない強さだといいな、とか
そういう妄想。
どうでもいいね。
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