登場人物:跡部 観月
CP傾向:跡観
制作時期:2007年7月
短ッ!と唖然とするくらい短い駄文です。
しかも面白くもありません。
一応なれそめ話
※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
それでもいいよ!という方のみお読み下さい。
少し涼しくなってきた風が、ふわりと頬を撫でて吹き抜けて行く。黒髪の少年は、舞い上がりそうなその髪を軽く手で抑えると、下を向き。やがて、決心したように口を開いた。
「やっぱり、断らせて頂きます」
「ッ!!!」
その言葉に、無表情に近かった茶色の髪の少年は、険しい色を浮かべた。
「何でだよ、何が気に入らねぇ? 俺に負かされたことか?」
一歩、歩み寄せてくる跡部に、観月は小さく首を横に振ると
「だって僕、人と付き合った事なんてありませんし……ましてやいきなり君とだなんて」
そう言って口ごもってしまった。
観月に告白したのは跡部だった。全国大会が終わり、部活も徐々に引退の季節に向かっているある日、前々からたまに氷帝に偵察に来ていた観月に惚れた。
いや、コンソレーションの時から会ってはいたわけで、気になっていた気持ちが何なのか、跡部が決着をつけたのだとも言う。
最初は苛立ちしか感じなかった観月の性格だが、奥に秘める熱い思いや、実は不器用な優しさを持っていることや、気が強いが意外に脆かったりするところなど。様々な面を徐々に知って行く度、顔が頭から離れなくなった。
自覚してからの行動が早いのは跡部の美点だ。しかし、彼は柄にも無く迷った。彼はこれまで言い寄ってきた女となぁなぁでしか付き合ったことがないからである。
だが、仲間の助言を受けて、正正堂堂と告白したのがつい三日前。特に気持ち悪がったりはされなかったが、返事まで時間をくれと言われたのだった。
「俺がそれで引き下がる男だと思ってんのかよ」
「引き下がって下さるととても助かりますけど」
まっすぐ射抜くようにこちらを睨んでくる跡部をちらりと見て、とてもそうは行かなさそうですね、と観月はひとつ溜め息をついた。
「まずは友達としてなら、付き合ってあげますよ」
「はぁ?」
「はぁ、とは何ですか、かなり譲歩したつもりなんですけど……」
まさかいきなり付き合えるだなんで、思ってるんじゃないだろうなと訝しげに見る。王を名乗れる立場であるとはいえ、全てが自分の思いのままに話が進むと思ったら大間違いだ。この条件でだめならだめで素無視してやろうと思っていたのだが……。
「いいだろう、一週間だ」
「何がですか?」
「一週間でお前を落としてやる」
何を言い出すかと思えば、堂々と一週間後の恋人宣言らしい。
「まぁ、無理だと思いますけど、お好きにどうぞ」
あの時、あんな事いうんじゃなかったと後悔したのは落とされてから数日後。
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携帯に埋まってた短い跡部×観月です。
私は跡観のなれそめ話を書くのが好きなようで
これから地味に増えるかもしれません。
コンソレーション前にくっつけるか
コンソレーション前後にくっつけるか
もっと後にくつうけるか……!
個人的には真ん中が好きなんですが、その経緯も色々妄想できて楽しいです。
跡観の馴れ初めは一兆パターンくらいあっていいので皆かいてほしい。
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