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仲良くしたい?(赤也VS真田×幸村)

登場人物:真田 幸村 赤也 ちょっとだけ丸井

CP傾向:赤幸と真幸

制作時期:2007年9月末日


真田と赤也の仲裁をしてる幸村。
相変わらず甘やかしてます。
オチがgdgd……

※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
 本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
 それでもいいよ!という方のみお読み下さい。












「幸村部長っ!」

 けたたましく開くドアと共に勢いよく飛び込んで来た人影に
それまた勢いよく後ろから抱き付かれた幸村は書いていた部誌に一本の飛び跳ねた線を描く。
一瞬は驚いたものの、すぐに落ち着いた調子に戻り、いつもの声音で優しく背中に張り付く影に問い掛ける。

「どうしたんだ?赤也」

大体の事は察しが付く。

「助けて下さいよぉ」

「またいつもの追い駆けっこか?まったく、飽きないな」

「楽しくてやってんじゃないっスよ」

本当に、数日に一回この調子なのだから飽きないものだと笑ってしまう。
さて、そろそろかとシャーペンを置き、優しく腕を離させて赤也と向き直ると
それと同時に

「赤也ぁ!!!!」

きたきた。
追いかけて入って来た声に幸村は心で苦笑した。

「赤也ァ貴様!毎回毎回……ええいそこに直れ!」

真田の腕がにゅっと伸びて、赤也の襟首を掴もうとするも、それよりも早く赤也はその手を逃れる。
幸村の首に腕を回したかと思うとぎゅっと抱き付いて恨みがましそうな目で真田と対峙した。

「こら!幸村から離れんか馬鹿者!!」

「嫌ーっス!だってそうしたら殴るじゃないですか真田副部長!」

「当たり前だ!いいから離れろ!」

「嫉妬っすか?」

「赤也!!」

「まぁまぁ真田、落ち着けよ。今日は何があったんだ?」

声を張り上げる真田を椅子から見上げながら、幸村は宥めるように声をかけた。
幸村が仲裁に入った事により肩の力を抜いた赤也は、甘えるように首筋に顔を埋めて来る。
幸村はその背を、あやすようにポンポン叩くと、真田が更に険しい顔で赤也を睨む。
次に幸村に顔を写すと、怒りを抑え込むように声を発した。

「幸村も赤也を甘やかすな」

「悔しいなら真田副部長も部長に甘えればいいじゃないっすか~」

「赤也ァ!!!」

「まぁいいじゃないか、それよりホラ、事情を話して貰わないと俺にはどうしようもできないぞ?」

このいつもの小競り合いの解決は、何故か部長である自分の役目だった。
鬼や皇帝の異名を持つ副部長の真田に意見できる者など、立海に柳と幸村しかいないからだ。
だから仕方なしに理由をきく

「赤也が!!」「副部長が!!」

同時に口を開いた二人に、幸村は声を立てて笑った。






 なんだ、そんなこと。
と、思ってしまうようなくだらない小競り合いの内容に、幸村は苦笑しか浮かべることができなかった。
コート内でふざけていた赤也を真田が見て、追いかけられたから逃げた
又は追いかけたら逃げたから更に追ったというところらしい。
ちなみに逃走途中に真田の千切れやすい堪忍袋の尾が切れて、そのまま逃げて今現在に至る。

「真田は小さなことで目くじらを立てすぎだ」

「しかしっ!」

「赤也も、遊びたい気持ちはわかるけれど、真田もいるし部活では慎むようにな」

「はーいもうしませーん」

「宜しい、これでもうこの件は不問だ」

ぴったりとくっついている赤也をポンと叩いてたちあがらせる。
そろそろ部活の休憩時間も終わるだろう。

「ほら、行っておいで」

「はーい幸村部長!今日、一緒に帰りましょうね!」

「ああ、待ってるよ」

赤也はぱぁっと笑顔を咲かせると、元気いっぱいに部室を出て行った。
そんな赤也を穏やかな微笑で見送り、次は未だに面白くなさそうな顔をしている真田に視線を移す。

「真田」

「……幸村、先程も言ったが、赤也を甘やかしすぎではないか?」

「それを言うなら、真田は厳しすぎじゃないか?」

「そんなことは……」

「いいんだよ、これで。甘さと厳しさもどっちも今の赤也には必要なんだ、今くらいで丁度いいだろう?」

「むぅ……」

「ふふ、お堅いな」

「性分なのでな」

幸村相手では強く出る事ができない真田は、次第に怒りを鎮めるかわりに面白くなさそうに俯く。
そんな真田を、幸村は少し困ったように見上げた。

「おいで、真田」

両手を差し出して優しく呼び掛ける。
そんな幸村に少し戸惑いの声を上げるも、引き寄せられるように一歩近付く。

「ゆきむ…っ!!!」

幸村にふわりと抱き締められて、息が詰まる。
同じ男だと言うのに、胸が高鳴って頬が熱くなるのを感じた。
やっと帰ってきた優しい声に、心が熱くなる。
やっぱり部長はこの男でないと駄目なのだと、彼がいない間に何度思ったか。

「いつもすまないな、我慢ばかりさせて」

「い、いや……」

背中をあやすように撫でられて、真田も思わず幸村の背に腕を回す。
抱き締めると、柔らかい香りがした。

「真田、ありがとう」

小さな声で呟かれた言葉は、耳に優しく届いて、何故か胸を切なくさせた。
真田はただ一言「うむ」と返した。












「あああああああああ!!!!!」

「うるせぇよ赤也」

「だってどさくさに紛れて真田副部長……ちょ、ずるいっすよ!」

「ずるくねぇっしょ、お前いつもべたべた甘えてるだろ?」

「幸村ぶちょ~~!!!」








山はどこですか?オチはどこですか?意味はあるんですか?

どれもありません!
もう尻切れトンボとかそういうレベルを超えてます。
何が言いたいのかわからない話ですが
幸村は立海みんなに甘いんだよっつー話です。

赤也が一個下だというのと、甘え上手なので特に甘やかしてますが
甘え下手な真田やジャッカルや柳生も
幸村なりに甘やかしてるといいなぁ、とか思う。

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