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その笑顔が痛い(赤也×幸村)

登場人物:幸村 幸村

CP傾向:赤幸

制作時期:2007年10月上旬


「愛してる?」10のお題。その1。
意味不明でオチてないシリアス話。
今日も尻切れトンボ。

※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
 本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
 それでもいいよ!という方のみお読み下さい。















「幸村部長……」

「どうした?赤也」

 この人の朗らかだった笑顔に、儚さが見えたのはいつからだったか。
好きだと自覚して顔を見始めたのが最近だったもんだから、気付いた時には既にこれだった。
でも、確かに倒れる前は、もっと明るくて爽快だったのだ。

幸村部長……

「そんな顔で笑わないで下さいよ」

「え?」

この人は強い。
なんたって王者立海に君臨する者なのだ。
一度だって弱みを見せたことなんてない。
その弱みが影を作っても、陽の当たる場所では絶対に膝を付かない。

でも……それじゃ壊れてしまう。

「泣いてもいいんスよ?」

「……」

壊れる時が来るとしたら、それは俺の手で引き金を引きたい。
だから今はまだ壊れないで……

「やだな、赤也。いつの間にそんな事言えるようになったんだか…」

笑ってはぐらかそうとする、その顔をはぐらかせないように真っ直ぐ見つめる。
逃げられないかと、諦めに近い溜め息をついた幸村部長は困ったように窓の外へ視線をずらした。

「なんで、分かるかな……?」

絞り出されるようなか細い声。

「好きっスから」

見えるんですよ、そういうの。

「真田にも気付かれなかったのに……」

「あの人、鈍いっスから」

「俺は、部長なのに……ッ!」

顔を伏せて、手で顔を覆う部長を、慰めるように抱き締めた。
傷心中につけ込んでこんなの、反則なんじゃねーの?
なんてちょっと思うけど反則とか俺には今更だしいっか、なんて…意外なくらい冷静だった。












超おちてないですが、一作目でした。
部長だから崩れるのが嫌な幸村。
病気なのが悔しくてたまらない幸村。
そういうところを隠してるのに、見抜かれてしまうお話でした。

なんかこんな話、前にも書いてたよな^^^^^^^


……orz

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