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グランコクマ城の休日 (TOA ピオニー×ディスト)

登場人物:雪国三人組

CP傾向:PD

制作時期:2006年春

平和ギャグ。
皇帝変態気味注意報!

※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
 本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
 それでもいいよ!という方のみお読み下さい。





 


グランコクマ城の休日


 

 

 

 

「なぁ、ジェイド。サフィールが俺を無視するんだ」

 なんでだと思う?  そう、本気で困った顔をして問掛けられて、思わず溜め息をついてしまった。 答えるのが……否、考えることすら面倒で。

「馬鹿の考えてる事など解りませんよ」

 と、書類から目を離さずにさっぱりと返した。

「おまえ、考える気ないだろ」

「ええ」

「認めてるし……」

 椅子にもたれてがっくりとうなだれる己の君主が目のはしに映るが、ここで顔を上げてはずるずると話が続いて執務に影響をきたす。 無視を決め込んで、ジェイドは新たな書類に手を伸ばした。

「つい昨日までは普通に接してくれてたんだ。俺、何かしたか?」

 いつも嫌がることしてるじゃないですか…と心でひっそりつっこんでおくが決して口には出さない。

「ジェイド、おまえ無視を決め込むならサフィールの変わりに俺に構え!」

「嫌です」

「じゃあ何とかしろよー!」

 ぎゃあぎゃあと喚いて、椅子を前後にガッタンガッタンと揺さぶり、駄々をこねる姿は到底この国の主には見えなくて、情けなくて溜息が出た。

「自分勝手ですね、そんなに気になるなら理由を誰かに聞いてもらえばいいでしょう」

 何とかはぐらかそうと直球に交すつもりで口に出してから、ハッと気付いて顔を上げた。 今の言い方は少し不味かったかもしれない。

「サンキュー! それでこそ俺の親友、ジェイドだ!」

 どこかの誰かと同じようなセリフを吐いて、何も言ってないのに満点の笑顔で頷きかけられる。

「陛下、まだ私が変わりに聞くとはいってませんよ」

「ああ、じゃあ早速あいつんところに行くかぁ」

 否を唱える前に話が進められてしまい、ジェイドは額に青筋を立てながら静かに起立した。

 







「おや、こんな時間に珍しいですね。准将殿はよほどお暇と見える」

「ええ、お前に聞きたいことがありましてね」

 ディストは想定外の客だったのにも関わらず落ち着いた風で、たっぷり皮肉で迎えてくれた。 しかしジェイドは早く事を済ませたくて、さらりと聞き流す。

「まぁいいでしょう。何か用ですか?」

 断われる立場にないのだが、この囚人のプライドは相変わらず高い。

「何故陛下を避けているのですか?」

「へ?」

 面倒なので単刀直入に話を切り出す。 ディストは一瞬、目をしばたかせてきょとんとすると、何かを思い出したように口を開いた。

「ああ、あれですか」

「思い当たる節があるようですね」

「はぁ……まぁ」

「で、何なのですか? 陛下が気にしておられましたよ」

 二人の問題なのに何が悲しくて首を挟まなくてはならないのか、まったく端迷惑な幼馴染み共だ。

「えーと……不敬罪で罪を重くしたくなかったので」

「はぁ?」

「あ、貴方が言ったのですよ!? つい先日『そんな態度取ってたら不敬罪で殺されますよ?』と。 覚えてないとは言わせませんからね!」

「………!!!!! ああ、そう言えば冗談のつもりで言った記憶がありますね」

 思い返してみると、確にそこに記憶はあった。ディストがピオニーに罵倒しながら、いつもの通りの激しいスキンシップから逃れようと暴れていた時だ。 か弱い腕力ながら見事なパンチを己の主に食らわせていたので、こんなところを家臣や城の兵士に見られてはあまり宜しくないと、軽く諌めてみたのだった。

「貴方は冗談のつもりでしょうが、あの後少し考えましてね。 抵抗するなと言われても、それは私のプライドが許さなかったので、今後無視することに決めました」

「ジェイドおまえかああぁぁぁっ!!!!」

 次の瞬間、見えないところで息を潜めて会話を聞いていた主がすごい勢いで迫ってきた。 そのまま体当たりをくらい、肩を掴まれると、これでもかというくらい前後に揺さぶられる。

「ぐほっっ!!」

「ピオニー!? って、ジェイドッ!!」

「陛下、離してくださっ!苦し……です」

 あれだけ出てくるなと言ったのに、結局こうなるのか。

「だから俺のことさけてたのか!? サフィール!!!!!」

「ええ……」

 必死の形相でディストの方をみると、ぽいっとこちらを投げ出して、次はディストに向かって腕を伸ばした。 しかし彼は「ひっ」と、短い悲鳴を上げて、その腕から逃げるように奥に引っ込み、 鉄格子に阻まれた陛下の腕は空を掻くだけに終わる。

「そんな、サフィールを不敬罪になんかするはずないだろう!」

 だから戻ってこいよー!と両手を広げて必死に呼び掛ける。 私は乱れた軍服の皺を綺麗に伸ばしながら両者に目をやる。 すると、指示を仰ぐようにじっと見つめてくるディストの紫の瞳とぶつかった。
 答えなど既に決っていた。

「サフィール」

「は、はい」

「不敬罪にはならないそうですから、陛下との関係を修復してください」

 陛下が鬱陶しくてたまりません、と続けようとして口をつぐんだ。

「その言葉、本当でしょうね?」

「まじまじ!」

 間をとらずピオニーが肯定する。 ディストは皇帝のその顔を値定めするようにじろじろと見て

「口を聞くだけですからね? 約束を破ったら復讐日記につけるだけじゃすましませんから」

 囚人の分際で不遜な態度だとやはり思ったが、あえて言わない。 ディストはそのか細い腕を腰にあてて、小さく溜め息をつくと――こちらが溜め息をつきたい気分だ―― 「わかりました」と一歩前にでた。
 しかし、その瞬間を狙っていたのか、ピオニーに腕を捕まれて引かれ、あっさりと抱き込まれてしまった。相変わらず要領が悪い。 ずっと奥に居ておけば手は出されないものを。

「んぎゃ!」

「あ~サフィール、俺の可愛いサフィール~もう離れるなんていわないでくれよ!」

 鉄格子ごしに見てて暑苦しいほどの一方的な抱擁をジェイドは殴りたい気持で見ながら、 執務の残りを思い出して静かに歩を返した。

「ゃめなさっ! 痛っ! 鉄格子が痛いんですよ」

「やっぱこれない方がいいよな、サフィール今夜俺の部屋に来いよ」

「ばっか、嫌ですよ。てか私囚人……」

「細かい事は気にするな?」

「ひいぃぃぃぃ…! どこ触ってんですかー!!」

「ぇ、尻? て、いてっ」

 ばっしばっしと背中を強く叩く音が牢に響く。 不敬だとやはり思うが、今度こそ関わらずにおこうと心に堅く誓って、ジェイドは逃げ去るように牢を出た。



 



そんなわけでよく解らないお話。面白くないのが特徴。
スランプというか本当に自分は文がヘタすぎると読み返して脱力。
ヘタだと理解できても直しても直してもダメなのは根本がダメだからです。

ジェイドが大佐でなくて准将になってるのは、ED後で階級特進したからです!
一階級特進か二階級特進か迷ったのですが(だってあのジェイドの功績はかなり大きいかと)
ジェイド准将…このまま軍功が上がると元帥とかにもなれそうです。


で、今回も超尻切れトンボ!イャッフー★


今作で7作目になるんですねぇ…毎回面白くないくだらん話ばかり
文才も語学力もないくせに、まぁよくやるもんだわ(…)
自分だけが楽しい。

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