登場人物:フェリックス、ジーン、ジャック
CP傾向:ジンフェリ
制作時期:2005年
ジーン×フェリックス。
ヨッシャの質問攻めによる暴露大会。
※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
それでもいいよ!という方のみお読み下さい。
蓼食う虫も好き好き 「ジーンって、フェリックスのことが好きってほんと?」
「はあ!?!」
いきなり、ジャックが突拍子もない質問をしだしたのは、夕飯が終わってくつろぎタイムに入ってからだった。
今夜は野宿だ。
「ぁ、いや…なんかさ、噂っていうか、男の勘?なんだけど」
どうなの?と如何にも恋の話が気になる少年の目でジーンを見ているジャックを、
ジーンは驚くでもなく無表情に見据えると、こくりと頷いて肯定する。
「是、間違いはない。]
「ば、ばか!あんた、人前で堂々と何いってるんだ!!」
「えー!?マジマジ?」
ジャックの目がキラリと輝く。
そんな彼を見て、話題にされた美青年フェリックスは軽く頭痛を覚えた。
「おい、ジャック!おまえもそんな事いきなり聞くなよ!」
フェリックスが焦るように立ち上がる。
「いいじゃん、減るもんじゃないし。」
「減るとか減らないとかそんな問題じゃないだろ!」
ジャックはフェリに肩をつかんでがくがく揺らされながらも、へらへら笑っていた。
予感的中で御満悦のようだ。
「で、でさぁ…フェリックスの何処が好きなの?」
フェリの手がぴたりと止まる。
何気ないごくありふれたような質問ではあるのだが、フェリ自身も気になっていた質問でもあったからだ。
小さい頃よりフェリはそこらの少女よりも美しい美貌をかね備えていた。
しかし、それはあくまで外見のこと。
本人はその容姿を気に入っているわけではなく、嫌悪の念を抱いてすらいた。
何より、小さい頃からの記憶で、この容姿で良いことがあった例しが少ない。
両親も可愛い娘として扱った上、変な男にストーカーされ、人混みでは痴漢に会い、近所の少年に告白され……
やがてフェリは擦れていった。
その頃からだろう、人一倍勉学に励み、魔砲の使い方も入学前にマスターしていた。
勿論人に見下されないように、喧嘩にも勝てるようにとの、自分なりの努力だった。
今でも、顔は相変わらずの美女具合だが、内面のほうは…もうそれは理知的に勇ましく
性格とはかけ離れたぶっきらぼうな性格になっていた。
そんな自分を好きになる理由が、フェリックスには全くといっていいほど分からなかった。
「ほむ……」
ジーンの瞳が真っ直ぐフェリを射抜く。フェリもまた、返答を求めて真っ直ぐと見返した。
「か」
「顔はナシだぞ」
「………。」
鋭くフェリが突っ込みを入れる。
自分の顔が好きで近付いてくる奴なんてウザイくらいいるわけだから、そんな理由でなく、他の言葉が聞きたかった。
フェリ自身も彼と一緒にいるのは好きなのだ、顔で選ばれたなどと思いたくはなかった。
「俺と似ているところ」
答えは意外と早く帰ってきた。
「えー~?ジーンとフェリックスが??全然似てないっしょ」
訝しげに二人の顔をチラチラと見て、ジャックが首を傾げる。
「顔ではないぞ、本質的なところが…だ」
「?」
ああ、なるほど…、とフェリックスはなんとなく納得した。
似ているのだ、自分と彼は。
「まぁ聞け。俺はあまり人混みが好きではない。人と付き合うのも不得手だ。」
まださっぱり分からないという風のジャックに、ジーンはどう答えようか悩みながらも、ゆっくりと口を開いた。
「その男も、あまり人と付き合うのが巧くない…だろう?」
同意を求めるように、ジーンが視線をフェリ移す。
フェリは視線に気づくと自分の長い銀の髪をくるくるといじりながら、目線を落として答えた。
「別に人と付き合うのが嫌いとかじゃないが…色々な意味で巧くはないだろうな」
「つ~ま~りぃ。お互いの気持みたいなのがわかるってコト?」
「まぁ、そんなところだ…。なんとなくだがな」
焚き火に新たな木を突っ込みながらジーンは頷いた。
「なるほど。」
「なんとなく、常に一緒に居て…心が休まる。そんな感じだ……俺は、な?」
少し照れたように口許を手で抑えてフェリがぼそぼそ呟く、その顔は紅潮しているのか、
焚き火に照らされているのかどちらともつかない赤さだった。
その様子を見て、ジーンがやゆるように口を挟む。
「俺もそうだな。……夜はまた違うが」
その言葉をきいてジャックが待っていましたといわんばかりに身を乗り出す。
「えー!?なになに?えっちぃ話かよ!」
「っ!!!バカッ!大人の事情に首突っ込むなよ!ジーンもそんな話、ジャックの前でするな」
瞬時にフェリの鉄拳が、ジャックを黙らせていた。
「さっさと寝ろよ!」
「でもさでもさ、もしかして…出会いのキッカケって俺だったりして?」
就寝の準備をしながら、得意気に少年が話す。
「まぁ、そうなるな」
「俺はそうでもない」
「えっ!?」
「へぇ…ジーンは前から知ってたんだ?」
「ラジアータも狭いからな。ほら、早く寝ろ。見張りは俺がやる」
意外な返答に驚くフェリを横目に、ジャックはもそもそと簡易ベッド(布を敷いただけのもの)に横なる。
「聞いてないぞ、ジーン。俺とおまえ、何時何処で会ってるんだ?」
自分が後から知ったのがとても不服な様子のフェリは、かけ布を下半身にかけながらぶつぶつ言っている。
「帰って落ち着いた時にでも話してやろう。二人きりでな」
「ヒューヒュー♪」
「お子様はさっさと寝ろよ!背が伸びないぞ?」
「へへん、フェリの背丈なんかすぐ追い越してやるもんねー!では、おやすみ!」
勢い良くころんと横になったジャックから、すぐに安らかな寝息が聞こえてくる。
なんとも寝つきのいい少年である。
「帰ったら、絶対話してもらうからな?覚えてろよ」
隣で既に寝入っているアデルのかけ布を掛けなおして、フェリはジーンを見上げる。
「ああ」
「後、見張りに疲れたら適度に起こせよ?」
やっと休める、と気を緩めて横になると、その視界に星の光に照らされた荒野がぼんやりと見えた。
「わかっている」
ふとジーンの気配が動きが近くなるのに気づいて、体勢をかえると、目の前に彼の顔があった。
そのまま額に、触れるだけの口付けが落とされる。
むず痒いような、くすぐったいような気持ちになって、思わず溜息が零れる。
「…じゃぁ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
目を閉じると、彼の優しい手が髪を梳いていくのを感じた。
暖かい温もりと安らぎの中で、意識はすぐ朧気になり………‥‥・・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
ラジアータのジンフェリでした。
二人がラブラブになったらどんなところに惹かれるのかなっと
自分なりに弱い頭で考えてみました。
打つ時に面倒でフェリックスをフェリとうってて、
上げるときに直そうと思ってたけど面倒なので放置(ぉぃ)
愛称がフェリだと思い込むか、脳内でフェリックスに変換でお願いしますorz
フェリックスはぶっきらぼうで性格が全然美貌とマッチしてないところが、いいんだと思います。
でも、こう黙ってるとそれはそれは美人さんなんですね。
みんなドキっとして言い寄ってヴァッサーオの餌食になるといいさ!
実はあんまりこの話、気に入ってないんですが……どうでしょうかね?
特に終わり方が気に入らない。
あと、実は公式におかしいところを後から気づいたんですけど…気にしないように。
タイトルは適当につけたんですが、よく考えるとヒドイな!
フェリックスは蓼なのか!!!!
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