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あくまで言い張るのか(赤幸前提の柳と幸村)

登場人物:幸村 柳 

CP傾向:赤幸

制作時期:2007年11月


「愛してる?」10のお題。その5。
やまがない、オチがない、意味もない
いたい、短い、くだらない、つまらない

一言で表すなら、どうしようもない、そんな文。
あ、これぞ駄文!やったー
地味にEROい話してるので苦手な人は注意!

※ この作品は古い作品なため文章が稚拙です。
 本来なら削除したいのですがマイナーなので残してあります。
 それでもいいよ!という方のみお読み下さい。











「赤也はかわいいな」

 この、おおよそ中学男子に使われない言葉を、赤也は一日何回も聞く。
知人や友人にそんなこと言われたら、短気な彼はすぐに不機嫌なオーラを纏うだろうに、その事態になることはあまりない。

何故なら相手が……

「どもっス、幸村部長!」

恋い焦がれて止まない部長だからだ。
そりゃできれば「かっこいい」とか「凛々しい」とか「頼りになる」とかそっちの方が嬉しい。
けれど、普段からあまり他人に強く執着しない幸村が、一日に何度も口にするのだから赤也は多少の優越感にも似た幸せを感じていた。

幸村部長が俺を見てくれてる!!!

それだけで胸は高鳴るし、気分が良かった。




 柳のデータによると、幸村精市が切原赤也に対し「赤也はかわいい」という意味の言葉を発する回数は、一日におよそ十数回、平均でこれだ。
それはあくまで、彼らを前にしてでの回数であり、実際はもう少し上の数字を叩き出すのではないかと立海の頭脳は言う。

どこが可愛いんだ、あの破天荒で生意気な後輩が と、先輩部員達は思う。
彼の言葉は一応敬語なものの、そのテニスの実力によりムカツクくらいに態度を変える。
一発シメてやりたいと冗談まじりに笑う詐欺師もいたりするのだが、そこはやはり部長の加護を受けているのか

「俺が謝るから」

とか

「俺の顔に免じて」

とかで許されてしまうのだから、どうすることもできない。
その人知を越える溺愛ぶりは筋金入りなのだから理解などできない。



「わー、かっわいいなぁ」

と、ベンチでうたた寝する赤也を見て一言。
まぁ、頷こう。

「ふふ、赤也はかわいいな」

凶悪なプレイで先輩を叩き潰している赤也を見て一言。
それは少し頷けない。

「え?何故?目なんか赤くしちゃってかわいいじゃないか」

徐々に赤目に変わって行く赤也に対してこの台詞。
到底理解できない。
最後に悪魔化した赤也を見た後にもかわいいと言っていた。
前から変わった奴だと思っていたが、ここまで来ると清々しさまで覚えた。



柳蓮二は、データの為ではなく珍しく興味本意で彼に聞いて見た。

「精市、あの覚醒した赤也の何処が可愛いのか理解できないので理由を聞きたい」

「え?……ああ。赤也はね、俺とヤるとき大体あんな感じなんだよ」

柳は表情を変えないまま絶句した。

「な?かわいいだろ」

にこりと微笑む幸村の回答は、やはり常人では理解できないらしい。

「おまえと赤也、どちらが下なんだ?」

いざ問いかけて、こういうことに立ち入って聞くのは失礼だったかと一瞬だけ考慮したのだが

「ん?俺だよ」

そんな事を全く気にする風でもなく、幸村はあっさりと答えた。

「そうか」

としか返すことができなかった柳は、データは増えたが、嬉しくはなかった。








スランプなのかこれこそが本領発揮なのか……
とにかく自分の能力のなさに絶望しました。

とにかくうちのサイトは部長が赤也を可愛がってます。
筋金入りなんだぜ!?っつー話ですね。

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